リブ&リブBlog

シニア(1人暮らし高齢者)と大学生の世代間ホームシェア(異世代同居)を推進します

ホームシェア経験者の方から、ご感想が届きました!

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ホームシェアを経験された石山資さんから、ご感想が届いています。石山さんはホームシェア当時は国際基督教大学の4年生で、当ブログでも度々ご紹介している宮本さんと共に4ヶ月ほど共同生活を送られました。筆者もその時のお話を直にお聞きしましたが、お二人とも当時のことを思い出しながら生き生きと話されていました。もちろん、楽しいことばかりではありませんが、それを乗り越えたからこそ、こうしてホームシェア終了後も良好な関係が続いておられるのだなと感じました。レポート調に読みやすくまとまっておりますので、是非ともご一読ください。

 

世代間ホームシェアの感想
石山 資

 本レポートでは、世代間ホームシェアを実際に体験してみた率直な感想、そもそもなぜ応募したのか、そしてこの体験で得たものについて「学生目線から」お伝えしたいと思います。項目として、以下の流れでご説明いたします。

1. 自己紹介
2. なぜホームシェアに応募したのか
3. ホームシェアを体験した感想
4. 検討している方々へ

1. 自己紹介
まず自己紹介をいたします。私は昨年2017年3月に国際基督教大学を卒業。同年10月から英国大学院進学を控えており(結果的に資金面から見送ることになりました)、それまでの同年4月から7月末まで4ヵ月にわたりホームシェアを行いました。
大学・大学院共に公共政策という、経済学や行政学といった社会科学の知見を活用して、いかに効率的かつ有効な政策を形成するか、という学問を専攻しておりました。特に、失われつつある地縁・血縁関係をどうやって結び直し、コミュニティを再創造するかといったことに関心がありました。
ただ、私の実家はあまり裕福というわけではなく、学部では生活費を工面するためにアルバイトに勤しみ、勉強もかなり忙しかったためインターンやボランティア活動をおこなう時間を確保することがほとんど叶いませんでした。

2. なぜホームシェア上記の理由で、大学院に進学する前にインターンやボランティアを通して、なんとか社会に入り込んで現場の観察をおこない、実際の政策形成に活かしたいという想いがありました。

そう考えていた時、ふと思い出したのが以前ニュースで見たリブ&リブの世代間ホームシェアについての取り組みです。その時はシニアと学生が一つ屋根の下で暮らすなんて珍しい取り組みだな、くらいに軽く捉えていました。
ただ、大学院への進学を控えるにあたって、ニュースで見た世代間でのホームシェアという取り組みに大学院での勉学と結び付けられる貴重な体験があるのでは、とふと思い出し、2月ごろに急遽応募を決断しました。余談ですが、ホームシェアで月の賃料を抑え、生活費全体の節約をおこないたい、ということも応募の理由です。
ただ当初は、ホームページ上では「大学生」と対象者が決まっており、卒業後10月から再び学生になるとはいえ、シェアの期間は学生でなくなる私に応募資格があるか一抹の不安がありました。
念のため問い合わせて見たところ、大変濃やかなご回答をくださり、そういった考えなら是非、とおっしゃってくださったので、すぐさま応募することに決めました。
応募後、面談に来ないか、とのお誘いがあったため、のちに生活の舞台となる練馬区へと伺いました。面談では、実際にホームシェアをおこなうシニアの方もお見えになり、その誠実かつ実直な人柄に非常に相性を感じました。その場で、血縁関係のない、しかもシニアの方との人生初めてのホームシェアが決定しました。

3. ホームシェアを体験してみた感想
実際に体験してみて、得たものは「社会の現場を観察する」ということ以上に実りあるものでした。それは、「他人のことを思いやり、耳を傾け、適切なコミュニケーションを図る」という人間として、持っていればどんなところでも活用できる(と僕が思う)能力です。
互いを見知っていない中で、共同生活を営むためには密にコミュニケーションをとることが欠かせません。具体的には、互いの性格を把握し、どうゆう個性を持っているか理解することが必要不可欠だと考えます。もし欠けてしまえば、すれ違いが起き、シニアとの共同生活に支障をきたすことになってしまいます。
そのため、相手がどういうものにどのような重要性を感じているかを確認したり、互いに異なる考えを持っている場合にはどう対話をおこない、互いに納得できる解決策を探すか、といった考えを念頭においたコミュニケーションを心がけました。
印象的なのはお風呂にはった水を翌日に再利用するか、しないかといったケースです。シニアの方は再利用する派。僕は再利用せず、当日には流してしまう派でした。ただ、シニアの方がおっしゃるには、翌日使えないほど汚れているものでないし、何よりもったいないのでは?ということが理由でした。僕ももったいないということには全面的に賛成でした。
ただ、ストレス解消のために湯船に浸かるため、できれば当日はった水に心地よく浸かりたいという、ある種僕のわがままをご好意で引き受けてくださり、その日限りの使用の許可をいただきました。
このケースにおいて、ただ僕の言い分を一方的に伝えるだけでは許可はいただけなかったと思います。普段の生活、特に実家での生活においては仮に一方的に親に要望を伝えても、いつか親の方から折れ要望が通ってしまう、といったことは多いと思います。
しかし、世代間ホームシェア、もっというなら社会にでた後には、互いの信頼関係のもとで、意見を伺いつつ喧嘩腰でなく伝え方にも配慮した対話能力がなくてはならないものです。ホームシェアで共同生活を営むシニアの方は親ではなく、自分の祖父祖母でもありません。ただ、わがままをおしとおすのでは、シニアに精神的な負担をおしつけることになります。逆もまた然りです。
そのため、相手の意見にしっかりと耳を傾け、受け止めること。傾聴能力と言い換えていいかもしれません。また、自分はこういう理由でできればこうしたい、といった筋道をしっかり立て、ある種交渉に近いような温和な伝え方をすること。この2点が必要です。
上記の2点を意識して、話しあいに望んだ結果、最終的には半ばシニアの方に折れてくださった形とはいえ、険悪な雰囲気に決してなることはなく、互いの価値観の違いを乗り越えることができたと考えます。
以上の能力は、社会人になった今でも、取材先や営業先で相手が何を思い、いかなる要望を持っているかを聞き出すにあたって、非常に重宝しています。

4. 検討している方々へ
この記事をご覧になり、世代間ホームシェアを検討している方々の動機の多くは、経済的な負担を少しでも軽くしたいということかもしれません。
きっかけ自体はある種そういった打算的なことでもいいと思います。ただ、経済的な負担を軽くするといったことを前面に押し出してホームシェアをしても、いつか生活が破綻してしまいます。何故ならそこには相手への思いやりが欠けているからです。同世代の気のしれた友人とのホームシェアでも同様でしょう。むしろ、喧嘩に発展しやすい同世代同士だからこそ、破綻しやすいかもしれません。
この世代間ホームシェアの眼目は、僕が前項で述べた「他人のことを思いやり、耳を傾け、適切なコミュニケーションを図る」ことにあると思います。人生経験を重ねたシニアの方だからこそ、温かみと優しさを持って学生のコミュニケーション上のもがきに付き合ってくれます。くわえて、一つ屋根の下の先生であるシニアの方から、人生における知恵、様々なものの見方など多くのことを学ぶことができます。
世代間ホームシェアが、単なる社会問題の現場の知識を得るだけ、経済的負担を軽くするだけの場であったなら、今この記事を書いていないかもしれません。経済的な負担を軽くする、といったことの先にある、人生において重要な能力の向上を図れ、人間としての価値を高めることができたからこそ、検討している方々に自信を持ってオススメするべくこの記事を書いています。
もし大学に入学した当初から世代間ホームシェアを行い、大学卒業まで生活を共にすれば他人を心から配慮できる人間になれると確信しています。僕自身、取り組みを知ったのが大学4年の時であったのを少し後悔しています。
最後になりますが、この記事が、今検討している学生、あるいは学生になる方々、そしてシニアの方に子どもを預けることに一抹の不安を抱かれている親御さんの一押しになれば幸いです。

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作成者: UEHARA TAKEHIRO

大学2年経営学部経営学科。ノマドワーカーなるべく様々なことに挑戦中。リブ&リブへの情熱は誰にも負けません。

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